平熱通信:旧

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

人生とは回り道。

 シトラスの『Pits Are The Pits (25 GOLD=RARE=DEBRIS 1992-2000) 』を購入する。

 解散後数年を経て発売されたフルアルバムである。

 メジャーからはシングル4枚しか出してないグループなので、いわゆる全曲集なのかと思いきやそうでもないようで、発表されたけど収録されてない曲があったり、未発売レア音源みたいなものも入っているようだ。

 まあとにかく、とりあえずタイトルが長い。

 HMVの閉店時間に間に合わせる為に、仕事的には多少無理をしてしまった。たまにはこういうこともある。

 閉店ギリギリにお店に突入したのはいいものの、売り場がわからなくて困った。そもそも、シトラスは音楽的にどこにカテゴライズされているのかよくわからない。もっといえば、メジャーからの発売なのか、インディーズからの発売なのかも確認していなかった。

 結局、J-POPの棚にもロックの棚にもパンク棚にもインディーズの棚にも見つけることが出来ず、こうなりゃ店員さんに聞くしかないかなあ、「シトラスのなんか長い名前のアルバムってどこにありますかね」で通じるかなあ、などと心配していたところ、それは新製品の棚にあったのであった。

 そういえばそうか。

 多少手間取ったものの無事にアルバムを購入し、帰宅後、さっそくiPodに転送したのだが、これはこれでなかなかやっかいなのである。

 そもそも、我が家のパソコンのOSがWindows2000というところに問題がある。

 ぼくのiPodWindows2000に対応していないのだ。

 我が家にはもう一台、小さなサブノートパソコンがあり、これはWindowsXP搭載機なのでiPodをつなぐことができるのだが、サブノートというだけあってCD-ROMドライブがない。

 そして、残念なことに、この2台はLANでつながっているわけではないので、結局のところ、

①CDに入っている音楽をWindows2000パソコンでMP3ファイル化する。

②そのデータをメモリカードにコピー。

③そのカードに入っているデータをWindowsXPサブノートにコピー。

④コピーしている途中でだいたい、「ハードディスクの残り容量が足りない」と警告されるので、大慌てでファイルの削除。

⑤気を取り直して再びカードに入っているデータをWindowsXPサブノートにコピー。

⑥ようやくXPサブノートからiPodにデータを転送。

 ……という手順を踏まないといけないのである。 これがけっこう面倒くさい。

 去年、iPodを買った時点で覚悟していた手間なので、誰に文句を言うわけでもないが、iPodにしろウォークマンにしろ、Windows2000なんて相手にしてくれない時代なのである。

 Windows2000なんて大昔のOS、相手にされなくなって当然といえば当然なんだけど、実際に「対象外」になってみないと身に沁みないものなのだ。

 チンタラと作業していたのもいけないのだろうが、転送が終わったころには日付が変わっていた。

 聴くのは明日にしよう。