平熱通信:旧

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

治療完了。

 歯医者通いが終わった。

 去年の12月の頭からなので、ほぼ4ヶ月かかったわけである。

 今回選んだ病院は、去年できたばかりのようで、せまいながらもなかなか小ギレイなところであった。

 とても、「神経を抜く」とか「葉と歯茎の間に器具を突っ込む」とかいうような、猟奇的な響きの行為が行われるところには見えない。

 しかし、「神経を抜く」って、ものすごいフレーズである。

 治療というより拷問みたいな感じがする。

 ちなみに、神経を抜いたのは初めてなのだが、あまりにもあっけないので拍子抜けしてしまった。

 歯の中あたりから、赤くて細いヒモのようなものがビロビロと引っ張り出されてきて、それを歯医者さんが腕に巻きつけるかなんかしてグリグリ巻き取っていくようなイメージをしていたのである。