これもまたミステリー。
実家に新年の挨拶に行く。
だらだらとご飯を食べたり酒を飲んだりして過ごしたのだが、ある時、父が突然、
「松本清張の『点と線』を読んだことがあるか?」
と聞いてきた。
「ない」
と答えると、
「じゃ、やる」
と言って、文庫版の『点と線』をくれた。
まったく脈絡のない展開だったので少々驚いてしまった。
僕のこれまでの人生で、父と、松本清張やミステリー小説の話などしたことがないのである。
正月ボケの覚めやらぬある日、ほろ酔いでグダグタ過ごしていたところに突然現れる松本清張。
何故にこのタイミング、この作品、そして近所にはない書店のブックカバー。
これもちょっとしたミステリー。
それはさておき。
実家近くで見かけた看板に、ちょっと転職したくなるような魅力的な商売が書いてあった。