正月ウォーキング。
年が明けたばかりの東京は、ほんの少し空がきれい……なんじゃないかなあ、と個人的に思っている。
人も車もいつもよりは少ないし、営業しているお店もいつもよりは少ないし、そのへんの影響なのではないかなあ、と思うのだけど、ひょっとすると気のせいなのかもしれない。
気のせいかもしれないけど、いやそうじゃないこれは気のせいなんかじゃないんだと思い込んで、正月には散歩をする。
いつもより少し、静かな東京を歩くのだ。
ゴールデンウィークの丸の内とか、大晦日の新宿副都心とか、都会がちょっと静かになっている様子というのは、なんかちょっと素敵……だと思う。
例えて言うと、クラスではいつもにぎやかなアイツが、図書館で静かに本を読んでいたとか。
いつもにこにこしてるあの娘が、ちょっと真面目な顔をしているところを偶然見かけてしまって、なんかちょっと得したような気がしたとか。
(僕は新年早々、何を言っているのでしょうか)
ある種のギャップ萌えということなのかもしれないけど、村上春樹風にいうところの「小確幸」(小さいけれど、確かな幸せ)のようなものが、正月の散歩にはある。
正月の散歩以外でも、そういうことが見つけられるような、そんな日々だといいなあ、と、仕事始めを明日に控えたワタクシは思うのであった。