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平熱通信

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

6月生まれは迷ってる。

雨上がりの午後の青空は予想以上に青く、雨上がりの午後の風は予想以上に爽やかなのであった。暑からず寒からず、いい風が吹いている。

たまーにある「6月のいいほうの日」である。

ちなみに「6月の普通の日」は雨だったり曇りだったりして湿度が高く、「6月の悪いほうの日」は湿度の他に気温と不快指数が高かったりする。

のび太が6月が嫌いな理由は「祝祭日がないから」であり、『ドラえもん』の中で強烈に6月を非難していたことがある。6月生まれの少年だった僕はひとり胸を痛めたものだ。

 

まあ、それはそれ。

「6月のいいほうの日」はビールが大変美味しいのだが、そしてその上に平日の昼に飲むビールは「あいつもこいつも仕事してる最中に俺様はビールだよふへへへへへ」というような優越感で美味しさ120パーセントだったりするのだが、ここはぐっとガマンして書店に向かうのであった。

言い忘れましたが、本日はお休みなのであった。

 

川原泉の『架空の森』という短編マンガに出てくる少年に会いたくなり、それが収録されている単行本を買う。この少年はとにかくおしゃべりで、口を開けばダラダラといつまでも話している。昨日、「LINEのメッセージがダラダラと長くなってしまう」という件についてあれこれ考えていた時に、ふとそんな少年がいたことを思い出したのだ。

本の中で久しぶりに再会した少年は昔のように元気で一途でおしゃべりであった。安心した。

その他、かわいくて真面目で持ち主思いの熊のぬいぐるみであるルドルフ君とも再会できたのもよかった(『オペラ座の怪人』)。本当はお人よしのブドウの精や(『美貌の果実』)、カメになってしまった健気な女の子(『森には心理が落ちている』)にも会いたかったのだが、僕が買った『川原泉傑作集・ワタシの川原泉Ⅱ』には収録されていないのであった。どうやら『〜Ⅰ』に収録されているようなのだが、三省堂池袋店では品切れなのであった。

 

それにしても。

『架空の森』のラストシーンは、数ある恋愛マンガの中でも屈指といいますか、爽快で聡明で「そうきたか!」という、たいへん気持ちのいいページだと思う。

……と言い切りたいのは山々なのだが、そういえば、恋愛マンガってほとんど読んだことないのであった。屈指とか言い切っていいのだろうか。いいと思うんだけどなあ。