平熱通信:旧

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

七月早々愚か者。

昨日、父方の親戚が福島県に多いことと、その福島県猫啼温泉というところがあることを根拠に、僕の遠縁に猫がいるのではないか、という仮説を立ててみた。

一夜経って思うのは、なんて荒唐無稽な話なのだ、ということである。そんなことあるわけないじゃないか、としかいいようがない。

 

それを、ほんのひとときとはいえ、真剣に考察して文章にしていた自分に、なにかちょっと恐ろしいものを感じるのであった。

 

でもですね。

ウチの母、これは本当にすごいんですよ。

ウチの母、実は猫と喋れるんです。

いや、よくいる猫を溺愛する飼い主みたいな感じじゃないんですよ。

「○○ちゃん、お腹空いたのかにゃあ?」みたいな感じじゃなくて、普通に会話してるんです。母が日本語、猫は猫語で。

僕は残念ながら猫語がほとんど理解できないのですが、母は日本語をしゃべるので、猫と母の会話のあらすじはなんとなくわかるんですよ。いつだったか、ふたり(?)がけっこう激しい調子で口論しているところに居合わせたことがあったんですけど、これはけっこうな迫力でした。

口論に負けた猫がぼくのところに来て、何か必死な感じでしゃべりかけてきたんだけど、僕には「にゃあにゃあ、にゃにゃにゃにゃーん」としか聞こえなかった。あの時は寂しかったですね。なんか、『魔女の宅急便』という映画のことをふと思い出したりしました。

ちょっと話はそれましたが、ウチの母が猫語を操れるのは間違いないと思います。そうすると気になるのは、母が猫語をどこで覚えたか、ということですよね。

 

あ、また、触れてはいけない真実に近づいてしまった予感がする。