読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

平熱通信

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

墓石と向日葵。

雑記

実家のテレビが映らないそうだ。

正確にいうと、地デジは映るがBSが映らないとのこと。

まあ見に来い、と言われたので見に行くことにした。

僕は電気屋さんでもなんでもないのだが、たしかに、地デジとBS/CSアンテナを2階のベランダに取り付けたのは僕と父なのだ。作業担当としては見に行かないわけにもいくまい。

 

結局のところ、テレビが映らなくなった原因はわからなかった。コードが抜けているわけでもないしアンテナもしっかり固定されているように見える。アンテナに刺してあるケーブルも特に問題はないように見える。すべて、あるべきところにある、ように見える。

そうなると、どれかの機器の中身が壊れてしまった、という予想はできるのだが、残念ながらここらへんが素人の限界だ。

そもそも、僕と父が協力して設置したアンテナなので、ケーブルの処理などが大変不細工なのである。いい機会なので、プロの電気屋さんに相談して、見栄えよく改良してもらうことを進言しておいた。

 

東京はこの時期がお盆にあたる。それじゃあ久々に、ということで墓参りに行く。

墓に供える仏花として母が用意した花に、向日葵が混ざっている。

向日葵。

お墓に向日葵?

ちょっと違和感があったので、まわりの墓を確認してみる。見た限り、向日葵を供えている墓はない。

母の話によると、「息子の墓参りに行く」と花屋に伝えたら、「だったら元気のいい花じゃなきゃ。たとえばこれとか」みたいな感じで向日葵を渡されたのだそうだ。

わかるようなわからないような話だが、個人的な感想としては、向日葵は「あり」のような気がする。

墓石の黒と向日葵の花の黄色、葉の緑。

すべての色がくっきりと強く、分厚い夏の白い雲と、笑ってしまうくらい爽快な青空の下のそれは、「ああ、夏なんだなあ」という気にさせる。墓石に夏を感じてどうする、という気もしないでもないが、そもそもお盆が夏なんだから、夏と墓石の距離は意外と近いはずだ。

今日は、花束の一構成メンバーとしての向日葵だったわけだが、いっそ、すべて向日葵というのもいいかもしれない。墓石のまわりにぎっしりと向日葵。はたして弟は驚くだろうか。

いや、そういうことを気にする人じゃなかったからなあ。

なんかいかにも気付かなさそう。