平熱通信:旧

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

10月がゆがんでる。

オクトーバーフェスト〖Oktoberfest〗〔10月の祭りの意〕
①ドイツのミュンヘンで毎年開催されるビール祭り。1810年に皇太子の婚礼を祝った祭りが始まりといわれる。ビールや料理を楽しむ大小のテント式レストランが名物。原則10月の第1日曜日を最終日とする16日間開催する。
②①を模して開催するビール祭り。日本を含む世界各地で開催されている。
(『大辞林 第三版』より)

③でもビールが高いので勇気は必要。

(『平熱通信』より)

 

……とまあ、辞典にも載っているビール祭りに、今週末行くかもしれない。

「行くかもしれない」という、不確実性のある言い回しになってしまうには理由があって、もう何年も、「オクトーバー・フェストに行ってみたい」と思いつつ、行けたためしがないのである。

 

問題は一緒に行くことにしているメンバーにある。

中学校の同級生4人のグループで、たまに会っては飲み会をするのだが、この「たまに」がクセものなのである。皆、違う会社に勤めていて、祝祭日に休めなかったり週末に仕事があったりとその職種もまちまちだったりするので、めったなことでは予定が合わないのだ。そのくせ、「集まるなら全員で」と変に生真面目に団結しているので、いよいよもって集まる機会がない。「そろそろ忘年会だね」と言いつつ日程を調整し、結局のところ集まれたのが夏だったり、2014年の新年会を2015年にやることになったりなんてのは茶飯事なので、今回も今のところ仮に設定した日付に変更はないものの、まだまだ予断を許さない。今週の土曜日、ドタキャンもなく無事に集まることができるだろうか(これまでの経験からいうと、集まれないような気がする)。

 

それにしても。

素朴な疑問として、なぜオクトーバー・フェストが7月に行われるのだろう。というか、ちょっと調べてみると(少なくとも日本では)オクトーバーフェストはしょっちゅう開催されているようなのだ。我々が行こうとしている日比谷公園オクトーバーフェストなど、年に4回も開催しているのに、真のオクトーバーである10月にはやらないってのもすごい。

ちなみに、5月開催分のサブタイトルは「オクトーバーフェスト・Spring」である。訳してみると「10月の祭・春」になるわけで、言葉としての整合性がかなりあやしい。

 

世の中には、そんなにたくさんドイツ・ビール大好き人間が存在しているのだろうか。東京だけで、年に何回10月が訪れているのだろう。

まあ、

「そんな固いこと言わなくてもいーじゃねえか、ビール飲めるんだし」

……という話なのかもしれないんですけどね。