平熱通信

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

感想には個人差があります。

台風が近づいてきているということで、風が強くなってきた。
僕の自宅の最寄り駅は、地形の問題なのか駅前の巨大スーパーのせいなのか、こういう日は地面から上昇するような風が吹くことが多い。スカートを押さえながら歩く女の人を見て、

「今日はスカートを穿いてこなくてよかった」

と思う。

……とまあ、これはしょうもない冗談なわけだが、昔むかし、誰か(もちろん男性)が言っているのを聞いてちょっと面白かったので、ちょいちょい使っているのだ。
この程度の冗談について説明っぽいことを書くのもどうかと思うが、これの要点、というか面白いところは、「スカートを穿くはずのない男性がその心配をする」というところだけである。そんなにたくさん面白くはない。
こういう、大爆笑からは程遠い、少しだけ面白い冗談というのが好きなのだ。

言われた相手が軽く「ふっ」と笑い(あるいは目に見える形では笑わないかもしれないが)、僕の肩のあたりを手の甲で軽くはたく。
そういう冗談である。

派手で元気いっぱいでお腹がよじれるような冗談もいいが、こういう淡々とした冗談がどんどん好きになっている。面白い部分が少ない分、そのチョイスを間違えるとまったく面白くなくなるというリスクもあり、ここらへんを間違えた結果、いわゆる親父ギャグというものが生まれるのかもしれない。
薄味なほうが、美味しくするために神経を使うということもある……って、無理やり結論めいたことを書かなくてもいいのですが(笑)。