平熱通信:旧

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

目的のないタイムトラベル。

その昔、僕は@niftyという会社のココログというブログを利用していたのである。
ちょっとした訳があって、昨年、このはてなブログに新しいブログをはじめてみたのだが、はやいもので来月末でもう一年。
うーむ、はやい。ふと気づけはハロウィンやらクリスマスやら忘年会やらがやいのやいのと押し寄せてきて、あっというまに「来年もよろしくね」などと言いだしたりするのだろう。

ところで、ハロウィンに関しては、個人的にはそれほど縁がないというか、それに向けて何かをするということもないのだが、仮装した人がぞろぞろと練り歩くところはちょっと見てみたいのだ。「ちょっと見てみたい」というくらいの興味なので、わざわざ都心の繁華街に出向いて見物するほどの気力はないのだが、我が北東京の、近所の商店街あたりでやってくれないものだろうか。

それはともかく。
ココログを辞めた理由の一番大きなものが、スマートフォンで読みにくいような気がしたからなのだが、昨日、ふとした気まぐれで久々に閲覧してみたところ、なんだかそれなりに見やすくなっていたのだ。
なんらかの仕様変更があったのか、それとも何か僕が大きく勘違いしているのか。なんかけっこう設定をいじくっていたので、知らない間に見栄えに関する設定を変えたり戻したりしていたのかもしれない。

それもともかく。
ココログにしろはてなブログにしろ、記事の引っ越しサービスという仕組みがあって、旧ブログから新ブログへ、記事の移行ができたりするのだが、去年、このブログをはじめたとき、僕はそれをしなかった。
ブログの引っ越しは記事の中の文字部分のみ対象で、写真については引っ越せないと思っていたのだ。それなら別に引っ越さなくてもいいんじゃないの、旧ブログを閉鎖するわけではないので、昔の記事が読みたかったらそこに読みに行けばいいじゃないか、くらいに考えていたのである(そもそも、昔の記事を読みたくなる、ということが今後あるのかどうかもわからなかったし)。

ところが。
どうも、写真を含めた引っ越しもできるらしい、ということが、今日わかったのである。
その上、「へえ、できるんだ」と思ったそのしばらく後、ついつい引っ越しをしてしまったのだ。
これという理由はないけれど、ただ、「そういうことができる」なら「ちょっとやってみよう」と思ってしまったのである。

そういうことって、たまにないだろうか。「目的」と「手段」という分け方でいうと、「目的」はないけど「手段」がわかったからついやってしまった、ということが。

今まで、紙を20枚綴じられるステープラーを使っていて、それで別に不満はなかったんだけど、32枚綴じられるヤツを手に入れた瞬間、無性にその威力を発揮したくなるような。
そんな分厚い資料を作る用事がなかったので、ついメモ用の裏紙を束ねて綴じてしまった、というような。
今の僕は、そんな心持ちなのであった。

ということで。
突然ですが、旧ブログの記事もここで読めるようになってしまったのである。誰の得になるという話でもないけれど、ひょっとすると、万が一、ビックリされる方もいらっしゃるかもしれないので、一応記しておきます。