平熱通信

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

世界の片隅から、相変わらず。

「ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる」

……これは、僕が何らかのサイトを作ると、いつもどこかに書いているフレーズなのである。
いつも書いているくらいなので、気に入っているのは間違いない。なにせ、僕はここ20年くらい、開店休業中のサイトを作るのを趣味としているのだ。そのサイトは、ブログだったこともあるし、大昔はいわゆる「ホームページ」をちまちまと作っていた。マウスカーソルで触れると色が変わるボタンとか、「ただいま工事中」のイラストとか、アクセスカウンター(「あなたは○○人目のアクセスです!」)とか、そういうやつだ。ちなみに、そのホームページとその後の最初のブログには「Citron」という名前を付けていた。まあ、どうでもいい話だ。

「ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる」というのは、オーギー・レンという人のセリフで、じゃあオーギー・レンというのが何者かというと、『スモーク』という映画の登場人物だ。
そういえば、僕はこのフレーズを、当時の会社の後輩に贈りたかったのだ。「忙しいばかりで面白いことなどなにもない」と毎日伏し目がちにつぶやいていた彼に。
今から考えると、なにを偉そうに何様のつもりだ、という気がしなくもない。僕だって、毎日面白いことばかりだなあ、などと思って生きているわけではないくせに。まあ、当時はそれなりの事情があり、それなりの状況があったのだ。

結局、いろいろあって、そのフレーズは彼に贈られることはなかったのだが、それ以来、僕のサイトのどこかに、このフレーズがこびりつくことになったのだ。どうしてそういうことをしたのか今となっては思い出せないが、悪くない言葉だといまだに思う。


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