平熱通信:旧

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

無駄にテレポーテーション。

 会社からの帰り道。

 夜道をとぼとぼ歩いていると、どこからか飛んできたペットボトルが視界の上方ギリギリをかすめて車道に落ちたのであった。

 驚いてあたりを見渡しても人影はない。

 前後見渡す限り、車も走っていない。

 付近の建物をチェックしても、怪しく開いている窓もない。

 当事者の意見を言わせてもらえれば、これはテレポートとしか考えられない。

 たかが空っぽのペットボトルなのだが、何者が、どういう理由で、どこから投げたのか、さっぱりわからないのだ。

 んなことあるわけなかろうと自分でも思うのだが、それくらい不思議なタイミングで、忽然と出現したのである。

 などとグダグダ書いてみたが、要はちょっと怖かったのである。