ビルの街に雲。
ビル街にいるとちょっと落ち着くのである。
なんとなく、出身が東京だからかしらと思い込んでいたのだが、よくよく考えると、僕が育ったところにビルがばんばん建っていたかというとそんなこともなく、そう考えると、出身地の問題というよりは、単に趣味の問題なのかもしれない。
ただ、ビル街ならばなんでもいいかというとそういうわけでもなく、まず、人がたくさんいるところはいけない。
人影もまばらなビル街には、なにかしら独特の安心感が漂っているような気がするのだが、「いやそんなこと思っているのはあんただけです」と指摘されるのが怖くて、今まであまり人に言ったことはない。
ちなみに、僕がイメージする、人影もまばらなビル街というのは、大晦日の新宿副都心であったり、休日の丸の内であったりする。いいトシをしてこんなことを書くのもアレだが、活動していないビルというのは、静かに眠っているように見える。このへんの思いも、話し出すとけっこう長くなるのだが、「いやそんなこと思っているのはあんただけです」と指摘されるのが怖くて、今まであまり人に言ったことはない。
丸の内のビルと飛行機雲の写真が出てきたので、いろいろ書いてみました。