夏の先行投資。
実家に帰り、畑にバジルの種をまく。
正確にいえば、実家で借りている市営の小さな畑に、娘がバジルの種をまくのを見に行く。
片道2時間かけて、種まきは5分。
それくらいの、小さな畑である。
夏になれば、見事に育ったバジルを収穫し、娘と実家の連中が大量のバジルペーストを作る。
このペーストを使ったパスタを山ほど食べるため、片道2時間かけるのだ。
そもそも、バジルなんてただでさえ美味いに決まっているのに、それを家族がペーストに加工するのである。
楽しいったらありゃしないのだ。