青空と公園とビールがあれば。

日比谷公園で開催されているオクトーバーフェストで、ビールを一杯だけ飲んできた。

夕方に行ったのがいけなかったのだろうが、あまりいい席は空いていなかったし、おっさん４人がじっくりと話をするにはいささかにぎやかすぎた。

細かくいうと、今回集まった４人は「いつか機会があったらオクトーバーフェストに行ってみたいね」という共通的な認識があるものの、メンバー間に温度差はあって、

・メンバーＡ（僕）：会社の先輩からオクトーバーフェストの話を聞いてはや数年。機会があったら行ってみたいと思っていた人。

・メンバーＢ：行ってみたいとは思っているものの数年前に地元（神奈川県）での祭りに個人参加したことがあるからメンバーＡほどの熱意はない。

・メンバーＣ：本当のことをいうとそれほど興味はないのだが、みんなで飲めるならどこでもいい。

・メンバーＤ：そもそもお酒が飲めないので、飲む場所についての興味がない。

「いつかは行ってみたいね」というよりは、「お前が行きたいなら俺も行く」みたいなスタンスのメンバーにしてみると、席は悪いしうるさいしビールは高いしという状況はかなり魅力に欠けていたのである。

会場を見回したメンバーＣが「これじゃ落ち着かないよねえ」とつぶやきながら携帯を出して、「新橋　居酒屋」などと検索をはじめたので、あわててそれを妨害し、とりあえず一杯くらいはドイツビールを飲もうじゃないか、ということにする。ちなみにメンバーＤは「世界のキッチンから・ソルティライチ」である。

各メンバーがビール（とソルティライチ）を選び、乾杯し、ジョッキを空ける。

メンバーＣが「もういいよね？」というような顔をしてこちらを見るので、僕は「ひとまず気が済みました」と頷き、我々は新橋の居酒屋に向かったのであった。

陽気のいい昼間に、青空の下で飲むビールは美味い。

次にこの祭りに参加するときは、ひとりとかふたりとかで来てみてもいいかもしれない（人数が少なければ会場そばのベンチや噴水のへりにでも座れるし）。

1500円の価値のあるビールが存在する、ということは承知したうえであえて言うけど、やはり1500円というのはなかなか勇気のいるお値段ではある（もちろん個人的な見解ですが）。だからそうちょくちょく参加はできないけど、たまにお高いビールを飲みに公園に来るのもいいもんですよね。

平熱通信：旧