平熱通信

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

資金繰りは綱渡り。

ライブの当選メールが来る。
来るといっても、僕宛ではなく娘宛だ。娘が観たいと思っていたライブのチケットが抽選に通らないと買えないらしいので、僕がかわりに応募していたのである。
我が家では、この手の作業、つまりネットで何かを申し込むというようなことは、おおむね僕が担当者となっている。
おそらく娘は自分でやりたいのだろうけど、スマートフォンもパソコンも持っていない。逆に、奥さんは両方持っているけどそういうことを自分でやろうという気があまりない。世の中はなかなかうまくいかないものだ。

まあ、それはそれとして。
ライブなんてものは基本的に観て損はないと思うので、自分のお小遣いの範囲でなんとかなるのであればどんどん観ればいいさ、と思っているのだが、今回のこのライブのチケット代はどうやって作るつもりなのだろうか。ちなみに約7000円なのだが、毎月のお小遣いと、最近のお金の使いっぷりから推測すると、とても今の彼女に用意できる金額ではないように思われる。
今さらながら心配になったので、当人に聞いてみたところ、「そのうち届くであろう祖父母からの誕生祝を充てる」という回答であった。お祝いは現金で欲しいということは事前に伝えてあり、例年の誕生祝の傾向から推測して、ライブのチケット代になるくらいの金額はもらえるはず……なのだそうだ。
そのうちもらえるであろうお金を今使う。
これって、いわゆる先物取引ってことなのではないだろうか。
祖父母からの誕生祝が彼女の予想を下回ったとき、ごく小規模ながらも経済破たんが起きるのだ。