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平熱通信

ここは世界の片隅にすぎないが、いろんなことが起こる。

Haircut 1300.

昼過ぎについうっかりと昼寝をしてしまい、起きたら夕方の4時。
ということで、髪を切りに行ったのである。
いや待て、自分で切るわけではないのだから、正確には「髪を切ってもらいに行った」になるのか(どうでもいいですね)。

ところで、僕が髪を切る……いや、切ってもらうのは、いわゆる「1000円カット」というやつだ。
消費税が5%の頃は税込み1050円だったのだが、増税にあわせて税込み1300円になり、我が町は消費税が特別高いのかとびびったものだ。お店の入り口には「増税等の事情でやむなく値上げしました」というような張り紙がしてあったので、「増税等」の「等」部分にものすごい理由が隠されているのかもしれない。
それよりもなによりも、看板がいまだに「¥1000 CUT」のままなのが気になる。消費税が8%になったタイミングで修正するのを忘れたのだろう……と思いたいところだが、こういってはなんだかずいぶんと目立つ看板なのである。お店に入ろうとしたらイヤでも目に入るような看板を、ずーっと修正し忘れるということがあるのだろうか。消費税が8%になったのって、けっこう前の話じゃないですか。
これが仮に、「この看板は、修正する必要がないのでこのままになっています」ということになると事態は深刻だ。そういうことになると、現在支払っている金額が1300円である以上、「カット1000円+消費税300円」ということになりはしないか。我が町の消費税、まさかの30%である。今までうっかりと気づかずにいたが、これはなかなか大変な事態だ。これからは買い物はよその町でしたほうがいい。
それとも、消費税自体は8%なのだが、「カット1000円+諸費用203円+消費税97円」というような状態になっている可能性はないだろうか。……なんか勢いでいろいろ書いてしまったが、計算が合っていることを祈る。

ところで、髪を切ってもらっていると絶対に眠くなるのはどういうことなのだろう。
もちろん、これがきわめて個人的な傾向であるということは理解している。みんながみんなそうだ、という話ではないことも把握している。

髪を切られている時、ずっと目を閉じているのがいけないのかもしれない。そもそも、髪を切られている間、僕は何故、ずっと目を閉じているのだろう。なんだかいつの間にかそういうクセがついてしまったのだが、あまり意味があるとは思えない。前髪を切られているときならまだわかるのだ。後頭部の髪を切られているときにじっと目を閉じているというのはどういうことなのだろう。我ながら不可解だ。

まあ、それはそれとして。
髪を切られているときに眠くなり、ついには寝てしまうことが多いのだが、そうすると、上体がまっすぐ保てなくなるのである。僕の場合、ウトウトするとなぜかだいたい左側に身体が傾くのだが、そんなことをされたら、店員さんはさぞかし髪が切りにくいだろう、と思うのだ。
なるべく店員さんに迷惑をかけたくないのだが、どうしてもウトウトしてしまう。
ぐらりと左側に傾いた僕の肩を、店員さんはそっと両手で支えてもとに戻そうとする。その上体修正作業中に我に返り、「すみません」と謝るのだが、短時間とはいえ眠ってしまった僕の口はうまく動いてくれず、「ずびまぜん」とか「しゅびばしぇん」とか言ってしまうのだ。
なので、髪を切ってもらいに行くたびに、「今日こそは寝るものか」と決意するのだが、基本的には連戦連敗なのである。これはなかなか悔しいことなのだ。

そこで今回は、昼寝をしてしまったついでに髪を切ることにしたのである。事前に寝だめしておけば、いつものような失態は避けることができるのではないか。

……などと思っていたのだが、結果としては、五十歩百歩というところなのであった。
次回は、とりあえず目を閉じるのをやめてみよう。