そういえば、本屋になるのが夢だった。
現像に出していたフィルムを取りに行ったり、本屋に行ったりして過ごす。
それほどたくさん本を読んでいるわけではないのだが、本屋に行くのは好きである。
「いやあ、世の中にはたくさん本があるんだねえ」
と思うだけで楽しくなってくるのだ。我ながら安い人間だ。
本というのは内容もさることながら装丁も大事な構成要素のひとつであり、極端にいえば、
「内容はともかく表紙があまりにも素敵なので欲しい」
という本も存在する。
大きさ、表紙、使われている活字、紙の色、手触り、重さ、そして内容等、いろんなものが組み合わさって本は出来上がるのだと思う。
あまりにも背表紙がカッコよくて、思わず買いたくなってしまった本のシリーズがあったのだが、タイトルの日本語の意味がまったく理解できなかったので断念した。少しでも思い出して、それがどういう本だったかここに書いておきたいのだが、もうまったく思い出せない。
今日はこれから、一晩かけて、現像されたネガをパソコンに取り込むのである。
ポートラNCという、お気に入りのフィルム(でも高いのでめったに使わない)なので、ちょっとワクワクしている。
いやもう本当に、我ながら安い人間だ。
ポートラ、高いっつってもフィルム好きの人にしてみたらたいしたことない価格だろうし。