朝いちばんはやいのは。
『あさいちばんはやいのは』という童謡によると、朝一番に起きて仕事をはじめるのはパン屋のおじさんということになっている。
しかし。
今週末に関しては、僕も負けていないかもしれない。
日曜日に休日出勤することになっているのだが、仕事の開始が午前2時なのである。
午前2時。
夜中の2時。
草木も眠る丑三つ時近辺なのだ。
さてそうなると。
夜中、なるべく眠たくない状態で作業をしたいわけで、となると、事前にある程度寝ておきたい。
とはいえ、普段ならばっちり起きている午前中に寝るというのはなかなか難しい。
ということで、しかたなく、お酒の力を借りることにした。
ここまでは、それほど間違った対応ではない、と思う。
わさび風味の柿ピーとハイボールで、のんびりとテレビを観たりする。
だんだん体がだるくなり、眠くなりそうな感触はあるのだが、なかなか寝付くまでには至らない。
そこで、さらなるアルコールを注入する。
「ぐっすり眠るためには飲んでおいたほうがいいよね」とか「柿ピーってお酒すすむわー」とか言いつつ、体内に続々と注がれるアルコール。
なにかが違う。なにかが間違っている。
そもそも、今、お酒を飲んでいる理由はなんだったっけ。
ふと我に返り、指折り数えて試算したのだが、このままもしも眠りにつくことができたとしても、起きたときに二日酔いになっている可能性が非常に高いような気がする。
まさに本末転倒。
まさに波乱万丈。
まあ、先輩社員に「お前は酒飲んで仕事したほうがいい」と言われるような僕ですので、若干頭が痛くなっていてもなんとかなる……かなあ。